木造2階建住宅の構造計算の研修に行ってきました。
構造材の木を一つづつ公式にはめて計算して、地震や重さや風などに対する検討をしていきます。
テキストを復習しながら、思う・・・。計算をすれば、その許容値まで、梁を小さくできる。100年前には、構造計算なしで100年もつ家を大工さんが建ててて、今は新しくこのような構造計算をするようになって、この計算は本当に正しいのかは、もちろん後にならないとわかんない・・・。前提として計算の対象が、自然の木。木といっても育った場所から、乾燥の状態など、規格化できない要素が多い。また家を建てる場所が、昔から家があった場所と、田んぼや畑を埋め立てた場所では、条件が違う。細かく計算すれば、部材を減らすことができコストは安くなるだろうけど、この計算はあくまでルールを作った人たちが導いた計算。考え出すと、あれって思う前提がある。数年後にやっぱり間違えてて、もうちょっと前提を厳しくしますといえばOUTだし、数年後にもし何かあった時、計算通りやりましたからでは理由にならない。計算は利用するけど、最終的にはいろんなことを想定して、設計した建築士の責任で日本中の全ての家は建てられている。
だからお客様とは、どんな家に暮らすのか、予算や規模などを含めて説明・提案していかなきゃいけない。
構造計算だけでなくシックハウスもそうだと思う。建材や樹脂を使えば、手間が省けてコストは下がるけど、人体に悪いから換気のルールを作る。ぜんぜん違うけど、お米もそうだと思う。薬で稲を育てて、除草剤で草を止めれば手間が省けてコストは下がるけど、人体に悪いからルールを作る。食品や放射線やお金・・・・などすべてそうだと思う。コストが下がる事を否定はしないけど、ルールをただ守るのではなく、どうしてこのルールができたのかを考える事は大切。
コメント