「風土千年 風景百年 景観十年」 景観は10年で生まれ、100年経過して風景となる。さらに風土となるまでに1000年の時を要する。
私が12年ぶりにここ(八百津町錦織)に戻って以降、頭から離れない言葉の一つです。自然が残るこの田舎の集落で、家に関わる仕事に携わり、偶然が重なって始めた稲作・畑をしながら、両親や子供たち家族との古い家での暮らし。暮らしの中で様々ことを感じ、随分考え方が変わりました。特に劇的に感じたことは、季節(自然)に従った暮らしの素晴らしさ。そして季節と遊ぶ楽しさ。
現代の暮らしで感じるのは難しくなりましたが、人は季節(自然)に逆らっては生きていけない。生きていく為には季節(自然)に従う。 すると意図しなくても暮らしに持続的な循環が生まれ、(衣)食住とが深く関わり合う暮らしとなり、風土を生かして残すことができる。 そして、何より一年を通して季節を楽しむという最高の遊びを覚えることができる。 旧暦をみると同じ一年は二度と来ない。
今の時点で、私がたどり着いた答えは 「物事は楽しくないと継続しない、古くから続く昔の暮らしは、間違いなく楽しいはず・・・」。
ということで・・・、実践あるのみ。 この一軒の農家を、改装でもなく復元でもなく、生きた農家としての再生を始めることにしました。 目的は、季節と遊ぶ事。 長い時間をかけて育まれた風景を守る事。 そして、未来の子供たちに生きた昔の暮らしを残す事。
今後、この農家で「季節と遊ぶ」をテーマに家の再生作業や農作業や催しを通して、人との出会いに繋がればといいなと思ってます。 尚、事前にご連絡を頂ければ、どなた様でも見学・お手伝い大歓迎です。 特に、古い民家を残したいと考えている方の参考として頂け、一つでも多くの民家を残すことに繋がれば幸いです。 どうぞ、よろしくお願いします。
タイトルは 「農家の再生」 。 サブタイトルは 「季節と遊ぶ家」 。
二0一一年 旧三月 朔 スタートです。 完成予定 なし 。
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