うちの庭では、杉苔と万両がよく目につきます。両方とも、直射日光があたり乾燥している所では育ちにくい植物です。うちはあまり手入れをしなくても、杉苔がよく育つので、それはいいのですが。残念ながら、家の周りが湿気が多いということで、家にはよくないとおもいます。
世話は少ししてます。基本的に冬以外は草取り。冬は、寒さに弱い万両を枯らさないように傘をさしてあげ、霜から守ってあげます。夏の雨の降らないときは、苔の元気がなくなるのでたまに水やりしたり、苔の上に葉や柿などが乗っていたら取ってあげます。世話といってもこの程度のことで、少し手をかければ自然と育ち、さぼると草に負けてしまいます。
この北庭は、母屋が建った100年以上の昔から、変わらずこのような姿だったと思います。今は右の母屋の窓がサッシに変わっているので残念だが、おそらく母屋の庇や基礎の石は出てきているので、昔は縁側だったんでしょう。長い月日が経ち、塀の土台は朽ちはて土壁は崩れ落ち瓦は風化してます。石にも時間の経過が感じられ、昔からこの景色が同じだったと思うと、100年という時間が短く感じます。
昔の人が守り残してくれたこの庭を眺めていると、うれしく思うと同時に、私も残そうと思います。そして、また縁側の姿に戻したい・・・
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