4:30起床。
アジャンタ行きのバスが5:15に出るので、暗い中バスターミナルへ。昨日時間と場所を確認したけれど、思っていた以上に人が多くほとんどインド人、会話が通じない。暗くて何十台もバスがあり、さっぱりどれかわからない。
そろそろ時間かなと思いながら、とりあえず「プリーズ、アジャンタ!」と聞いて回っていると・・。少年にこっちだよという雰囲気で呼ばれて、思わず焦ってついて行ったら・・・、暗くてよくわからなかったが、ジープの後部座席の真ん中に乗せられて、気付いたら少年もいなくて、ジープにはインド人の男4人と私。明らかに雰囲気がおかしかったので、逃げようかと迷ったが、逃げ切れなさそう・・・。
ジープが動き出し、デカン高原の荒野をぶっ飛ばしていく。
男達の会話は全てヒンディー語で、わからない。
正面の荒野の地平線から太陽が出てくる。
これは今まで見た中で、一番綺麗な朝日。
朝日を見ながら、初めて「もうだめだ」と思う。
しかし、そのうち小さな村が見えてきて、助手席の男が四角い雑誌の束を窓から投げた。また次の村でも投げる。
実はこの人たち新聞配達だったんです。で、小遣い稼ぎに後部座席でタクシーをやっていたようです。本当に拉致されたと思っていて、どっと疲れました。
このジープに乗ってる間の景色は、新聞配達しか通らない道を行くので、観光客の来ないインドの田舎をたっぷり見れました。この旅行でいろんな意味で一番おもしろかったです。でも、カメラは怖いから出せませんでした。
アジャンタには、私一人だけ開場1時間以上前に到着してしまい、朝っぱらから30人ほどの飢えた土産物屋の餌食になりました。
アジャンター石窟群は、川の湾曲部分の断崖をくりぬいて築かれた大小30の仏教石窟寺院。5月は乾季のため、この川に水はありません。ここは紀元前から5・6世紀の間に築かれ、その後忘れ去られてしまい、1815年に再発見される。
丘の上から見た、川の湾曲部分の断崖。アジャンタ全体。
近くで見る断崖。四角い穴は、窓や入口。
内部。天井だかとても高い。
右側に描かれているのは、蓮華手菩薩。法隆寺の壁画の源流。
15世紀以上前の壁画。
帰りは、荒野でバス停が見つからず困っていたところに、偶然にも昨日の帰りのバスで隣だったアンリさん家族と会い、またバスの中で帰りの2時間ほど私の英語に付き合ってもらいました。
この日の晩も、昨日の食堂で遊んで、酔っ払っていたら散髪されました。それ以降インド人からニーハオと言われるようになりました。
明日以降の予定が決まってなくて、ずっと南下するか北上するか迷ってたんでけど、北上することに。ついでに明日の夜行バスも予約して、明日は一日この町で遊ぶことに。
最後に、食堂の子供に渡されたインド水をコップ一杯飲んで寝ました。
→ INDIA 5日目