少し間が空くと、書きづらいものです・・・。最近は、個人的に再発見がありました。いまさらですが、旧暦です。
今まで知ってはいましたが、なかなか実感がありませんでした。今思うと、10年以上前の数年間、琵琶湖でヨットをやっていたころ、一年の約半分を琵琶湖を中心に暮らしていたころです。例えばレースは新暦通り毎年決まってくるんですが、天候と風がずれていってるような気がしていました。たとえば、この風は、3年前のレースの風で、2年前はレースの数日前で、1年前は来なかったが、今年はまたレースの日に来たという感じとか。夜になって暗いハーバーでダラダラしている時の琵琶湖の様子や、心境や眺めた月や星なども、そうだった気がします・・・。
その後、会社員になって、完全エアコントロールされた室内で、一年中必ず平日9時に場が開いて昼休憩して3時に閉まる市場を中心に暮らしていたころは、本当に季節と無関係の暮らしでした。たとえば、あの出来事が平成15年か16年か17年か18年か19年か・・、今必死に思いだそうとしても思いだせない。ましてや静かな夜のこない街でみた月もおぼえてないし、星をみた記憶も少ない。その中で、ただ一つ、月の暦を見ていたものがありました。相場です。指数を含め為替・株のマーケットは満月・新月でトレンドどの変化が多い。欧米の投資家が陰暦を一つの基準に投資行動をとっていたからだそうです。
そして今は、ノンエアコントロールでテレビも新聞もなく、街灯もないここで暮らしていると、目につく出来事は自然のことばかりです。夜は毎日散歩で月を見ます。例えば、今年(9月26日)の脱穀する前日に見た満月と、去年(10月4日)の脱穀後に見た満月は、間違いなく同じ月だったこと。去年の7月晴れの日がなかったのに対し、今年の8月は雨の日がなかったこと。セミやカエルやコオロギなど虫たちの鳴き始める時期、草が生え始め・勢いづく時期・おとなしくなる時期や、木に実がなって色づいて落葉する時期、事務所が暑くなって扇風機をつける時期や、建具を取っ払う時期、そして寒くなって押入れから毛布を引っ張り出す時期など。これらは、単純に147000000km離れた太陽に対しての地球の公転にはめた陽暦だけでは、季節は動いていないということ。自然の近くにいる人や虫たちを始め動物や植物は、384000km離れた月の公転と地球の自転からなる陰暦を感知してい動いている。本当の季節は陰暦のとおりに動いている。
生活(リビング)は新暦、暮らし(ライフ)は旧暦。
温暖化も閏月を計算した方が、根拠がよく理解できないCO2よりも納得がいくと思います。
旧暦で言うと今日は、9月の12日。明日の21時には秋の土用入り。土用とは季節の変わり目の18日間。18日後は11月7日、立冬です。旧暦の10月1日(新月)は冬の始まり、今年はその日がちょうど立冬の前の新暦11月6日となり、昨年の閏5月以降の新暦とのズレもなくなり、来年の旧暦1月1日の春節は新暦の2月3日となり、立春の前日。ここ10年では一番旧暦とのズレの小さな冬らしい冬になりそうです。ちなみに旧暦9月の十五夜の前(明日)が、有名な十三夜(栗名月・豆名月)。昔の人は、秋の収穫を終え、冬支度を前に、ゆったり十三夜を眺めながら、季節の暮らし(スローライフ?)を満喫していたことでしょう。
実家に戻って、約一年半。旧暦に気付くのが遅すぎたのか、もしくは幸運なことに早く気付いたのかは・・わかりませんが、
こんなにワクワクするのは久しぶりです。
来年は旧暦に従って稲作。昔の暮らしの知恵をもっと探し、季節に従って暮らそうと思います。
設計においても「季節に従って暮らす家」について研究です。
旧暦、ぜひみなさんも少し気にしてみてください。明日20日が一三夜。明日から11月6日までは季節の変わり目なので風邪に気をつけて、11月6日には衣替えをするということ。
長くなりましたので、ついでにご案内です。今週の土日、新暦の10月23日(土)24日 (日)に、水野設計室SALONにて、ART GALLERY を催します。何かというと、上記の字のような空気を楽しんでもらえたらと思っています。誰でもご覧いただけますので、お時間ございましたらお寄りください。
あまり旧暦に力を入れすぎると、新暦との区別がつかなくなって、本当に間違えそうになります。
ちなみに、この日は旧暦で言うと9月16日17日。16日は晩秋の満月。今年最後の秋の夜を満喫します。新暦の節気では10月23日は降霜、路が冷気によって霜となっており始める頃。楓や蔦が紅葉し始めるころです。
冷えるとおもうので、ストーブに火を入れて、火鉢に炭を入れてお待ちしております。
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