今日ある集まりに出席しており、懇親会でたまたま隣に座ったおじいさんがぼそっと「わしは1950年代にインドからパリまでリュック一つで旅行したけど、あれは楽しかったわ」と一言。おいおい沢木耕太郎より20年も前や!おじいさんは、仏教美術の先生らしく、1950年代にカルカッタからガンダーラを経てバーミヤーンからイスタンブールへ、そしてギリシャから船でヨーロッパへ行った化石のような話を、丁寧に話して頂きました。
このおじいさん、アフガニスタンは観光地になったからおもしろくなくなったって寂しそうに言ってました・・・おそらく、英語の地図があるところは観光地と思ってるんでしょうね。旅で3ヵ月$90で暮らした話とか、景色に感動して涙が止まらなかった話とか、ラクダをヒッチハイクしたとか、聞いててめちゃめちゃ興奮しました。ついでに、バーミヤーンの仏像が爆破されて時、中央アジアにいてびっくりしたそうです。最近僕、70代のおじいさんのノンフィクションに感動しがちです。10代で戦争を経験したからでしょうか、自分の言葉で話されるので、パワーが違います。1年前に聞いてもわかんなかっただろうなと思います。ちなみに、このおじいさんの楽しく生きるコツは楽しないことだそうです。私はまだだま悩みが足りんとのことです。
家の前の夕日。
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