前回のレポート、ぼちぼち好評でした。
思ってた以上に、関心を持ってる方が多かったです。
もう一度簡単に言うと、お得な制度を利用すること。太陽のよく当たる環境と広さがあれば効率と安全性は上がる。モジュールの耐用年数と土台である家の耐用年数も考える。メーカーは設置環境とご資金で考えられては。一番気になる初期投資と発電量は正確にはわかりません。ということです。
ただいろいろお話をして、もう少し詳しくお得な制度のところと、一番気になる初期投資と発電量について補足しようと思います。
1.お得な制度
お得な制度には、①設置に関する補助制度と、②太陽光発電の買取制度の二つがあります。両方とも太陽光発電を推進する制度です。
①
設置に関する補助制度。簡単に言うと、国や地方が初期投資の時にいくらか補助します。というものです。
制度の概要
・補助金は、太陽光発電システムの最大出力1kWあたり7万円。
(全国平均である3.8kWの場合の補助金、 3.8kW × 7万円/kW = 26.6万円 )
・本体や工事費全て含めて1kWあたり70万円以内であること。
(太陽光発電システムの総額が70万円/kWを超えると、補助金は出ないということ。
全国平均である3.8kWを 70万円/kWで設置した場合の総額、
3.8kW × 70万円/kW = 266万円 実質負担は、 266万円-26.6万円 =239.4万円 )
・自ら居住する住宅に新たに設置する個人であること。
・今は補正予算で組まれており期限は今年の3月まで。
(4月以降は未定とのこと、申請の手続きには1ヶ月見ておけばいいようなので、まだ間に合う)
・他に細かいことが多いので、よくある質問へ。
機関に問い合わせたら、申請すればだいたい受理されるとのこと。多分、補助金がもらえる条件であれば設置する人が多いとのことでした。三洋電機は性能が良いかわりにモジュールだけで70万円/kWを超えるので、三洋電機に問い合わせたら、設置業者に聞いてくださいとのことでした。
当初昨年の4月には200.5億円の予算を組んだが昨年11月に予算に達し終了、現在補正予算。他にも、地方の補助金があります(一覧)、地方によっては10万円以上も。大盛り上がりです。そのうちHondaのディーラーが自動車と一緒に太陽光発電も売ることになるのかな・・・。
②
太陽光発電の買取制度。簡単には言いづらいですが簡単に言います。
現在各家庭ではざっくり(本当は使用量・オール電化など契約によって異なりますが)電気は1kWhを24円で買っており、太陽光発電を設置している家庭も太陽が無いときは発電していないので(発電量<消費量)、同じように買ってます。ただ太陽光発電を設置している家庭では、太陽の出ている昼間はたくさん発電しており(発電量>消費量)、余った電力を電力会社が買取しています。(家庭が電力を売ってます。)で、やっと本題。
制度の概要
・1kWh24円の買い取り価格が48円に値上がりしました。
(この値上がりした代金は電力会社が負担するわけではなく、太陽光発電をつけていない家庭が負担することになります。 太陽光サーチャージ : 去年のサーチャージ分は今年22年4月から始まります。一般的な家庭では月100円未満だそうです。詳しくは4月になれば電気代があがりますので)
・太陽光発電の出力が10kW未満で住宅用であること。
(オール電化かどうかは問われません。)
・1kWh48円の値上がりした買取価格は120ヶ月間(10年)適用。
(120ヶ月間後はいくらになるのか、24円に戻るのか・・・よくわかりません。)
・現時点では、1kWh48円の買取制度は今年の3月までに申し込みをした場合に限られます。ただ、来年一年も延長する方向性だそうです。
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― 以下抜粋(資源エネルギー庁) ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―
Q.年度ごとに買取価格は変わりますか?
A.買取価格については、太陽光発電パネルの普及状況やパネル価格の動向を見ながら毎年見直しを行っていきます。例えば導入当初については平成22年3月末まで(※)に買取りの申し込みをされた場合は、住宅用、非住宅用それぞれ1kWhあたり48円、24円での買取りになります。
(※)買取価格は、審議会(買取制度小委員会)の議論を踏まえながら決定されますが、買取制度小委員会「買取制度の詳細設計について」取りまとめにおいて、買取制度の開始当初(制度開始後、平成21年11月1日から平成23年3月末までに買取りの申込みのあったもの)の買取価格は、48円/kWhと言う方向性が出されているところです。
したがって、特段の事情変更がなければ、平成22年度についても、買取価格は48円/kWh等となることが想定されます。
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まぁこんなところです。
24円がどうなのかといえば、参考になりませんが、適当に計算すると。
たとえば5kWの太陽光発電システムで発電電力を全部買い取ってもらうとすると。相場の1kWh70万円で設置したとして、
初期費用 3.8kW × 70万円/kW = 266万円
1kWの太陽光発電で年間1000kWh発電したとすると、年間で3800kWh発電。
年間買取金額合計 3800kWh × 48円/kWh = 18.24万円
10年で182.4万円、残りの83.6万円は24円で買い取ってもらうと、10年弱というところです。
何度も言いますが、初期費用と発電量は適当です。
2 初期費用と発電量
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